「普通が一番難しい」
結婚後、お姑さんに言われた言葉。
その時の私は、「普通」が一番?!
ありえない!
そんな人生、つまらなさすぎる。
そう思ったことを思い出す。
でも、今ならわかる。
この言葉に込められたお姑さんの愛情。
そして、
アドラー心理学を学んで、つくづくその通りなんだとわかる。
アドラーとお姑さんの「普通」は、
共通するところも違うところもあるけれど
「普通である勇気」
言葉だけでなく
この心に、確かに触れられている私がここにいることが嬉しい。
「不完全である勇気」
「普通である勇気」
この二つは、前提が違う、と私は感じてる。
🌸🌸🌸
同居20年を超えて
やっとわかることがある。
違っても、衝突しても、
互いのゴールがそこにあるならば
人は、きっと
「信頼しあい、協力でき、共に幸せになれる」
私だけ、この家で血が繋がらない。
私ばっかり、辛い思いをしてる。
私ばっかり、傷ついてる。
私ばっかり、私ばっかり。
お互いに悪口を言い合っていたであろうあの頃。
でも、あの頃でさえ
沢山沢山、許してもらっていた。
沢山沢山、受け止めてもらっていた。
沢山沢山、大切にしてもらっていた。
あの時に気づけなくて、
お義母さん
ごめんなさい。
そう素直に思う。
全て、私のメガネが作り出していたこと。
私は、そのことを引き受けた。
おかげで
沢山沢山、学ばせていただけた。
🌸🌸🌸
お義母さんに、ひょんな事から
「今まで至らず沢山迷惑かけました」
そんなことを伝えたら
「いやいや
由美子さんのしてきたことは、苦労だったよ」
「ありがとう」
思いもよらない言葉が返ってきた。
報われた瞬間だった。
同居20年。
振り返れば、そこに、家族としての愛おしい道ができていた。
🌸🌸🌸
私は、子どもたちに届けたいことがある。
これは、私の全ての講座も同じ。
私はその目的を明確に心において、
これからの人生
困難を克服する活力を与える勇気づけの捉え方を選んで
歩んでいくんだ。
🌸🌸🌸
今日も畑仕事をする お姑さん。
一般的な綺麗さとは(←ここ大切)程遠いいでたち
まさに田舎のおばあちゃん。
でも、私は、
そこに人間の本当の美しさがあるような気がしてる。
お母さんの背中を見て思う。
「お母さん、美しいよ」
「その美しさを教えてくれてありがとう」
お姑さんが、育てた玉ねぎ。
今日も美味しくいただこう。
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