アドラー心理学 ~ 幸せ Hug くむ 勇気づけ ~

アドラー心理学 ~ 幸せ Hug くむ 勇気づけ ~


勇気づけに興味を持っていただき、ありがとうございます。

新聞やテレビの報道によれば、ここ数年残虐な事件が後を絶ちません。
親殺し・子殺し・きょうだい殺し・・・更には、減る機会を見せない自殺者・虐待・引きこもり等々、心を悩ませる出来事が・・・。
「これはいったい、どういうことなのか?」ヒューマンギルドの岩井代表が、心理学の立場からの発信を考えたとき、「勇気」と「つながり感覚」の欠如に根本原因がある、と想定し、困難を克服する活力である「勇気」と、人と人、人を取り巻く環境との「つながり感覚」を高めることをしないで対策を施しても皮相なものでしかないと捉えました。            (エルム勇気づけ勉強会 資料より抜粋)

私は、この「勇気」と「つながり感覚」により、生きる土台となる自己肯定感がまし、家庭・職場・学校、いたるところで、暖かく豊かなコミュニケーションが生まれ、笑顔があふれると思っています。

アドラー心理学は。。。

アルフレッド・アドラー(1870-1937)によって創られ、後継者たちによって、今でも進化を遂げつつある 健常者のための心理学です。
1922年に 児童相談所 設立。
教育機関・医療機関・企業等々、よりよい人間関係・コミュニケーションスキル向上のため、取り入れられています。

① 精神的な健康さに役立つ心理学です。
② 個人の主体性を尊重する心理学です。
③ 人生や行動の目的を問う心理学です。
④ 困難を克服する活力を与える心理学です。

代表的な理論は、

☆ 「自己決定性」   自分の人生は、自分で決められる。
☆ 「目的論」     人間の行動には、その人特有の意志を伴う目的がある。
☆ 「全体論」     人間を部分に分けることをせず、全体で考える。
☆ 「認知論」     人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する
☆ 「対人関係論」   人間の行動や感情には、常に相手役がいる。

☆ 「共同体感覚」  精神的な健康のバロメーター。
共同体の中で所属感・信頼感・貢献感の確かさを求めて行動する。

褒めるのではなく、勇気づけ

勇気づけとは。。。

「困難を克服する活力を与えること」

☆ 勇気づけの子育ては、 ☆

親子であっても、上下関係ではなく、対等の関係と捉え、相互信頼・相互尊敬の関係を大切にします。
子どもの気持ちに共感し、自分らしく自立して生きる力は、元々、生まれながらに備わっていると信頼する。そして、親も子も、命の価値・命の尊厳は、同じであると捉えます。

「相互信頼」とは

植物の種を思い出してください。程よい水と光と栄養があれば、
自然に花を咲かせていきますね。そんな種と同じように、子ども
たちも、自分らしくいきていく力をもともと持っているからこそ
生まれてきました。
何ができるできないなんて関係なく、「あなたなら、きっとで
きるよ。大丈夫!」そんな風に子どもの生きる力を信頼していき
ましょう。子どもたちは、経験・体験・失敗を通して、自ら学び
成長していくことができます。「経験こそ最大の教師!!」なん
ですね。
まずは、大人から子どもへ信頼を届けることによって、子ども
たちは自分自身の力を信頼できるようになり、他者の力も信頼で
きるようになっていきます。
やる気がでて、自立への原動力へとつながっていくことでしょ
う。

「相互尊敬」とは

親子、先生と生徒、誰であっても、立場は違えど、命の尊厳・価値は
同じです。誰しも、自分らしく生きる力をもって、生まれ生きてい
ますね。そんな命に対して、尊ぶ気持ちをもちましょう。
まずは、大人から 「生まれてくれたありがとう」「あなたがいて
くれて、お母さんは幸せだよ」そんな言葉をかけてあげてみてくだ
さいね。
自分を好きになり大切にできる、自己肯定感・自尊感情が育ちき、
自分らしく生きる土台となっていきますよ。

「褒める」とは
上下関係
優れている点を評価し、称賛すること
相手が自分の期待していることを達成した時(条件付き)
行為をした人に与えられる
評価的態度

「勇気づける」とは
対等な関係
困難を克服する活力を与えること
相手が達成した時だけでなく、失敗した時にもあらゆる状況で
(無条件)
行為に対して与えられる
共感的態度

この違いがしっくりくるまでに時間がかかりましたが、他の言葉でわかりやすく表現するなら、「勇気づける」は、自分の価値観で評価せず、ただ ありのままを 「認める」 です。

勇気づけの子育ては、お母さんの望むような子どもになる また、何もかもができて、悩みのない子どもを育てることを目標とする子育てではありません。
無条件に愛され、心の安心・安全基地が家庭に訪れ、子どもが自分らしく生きる力を育む子育てです。
子どもは、親の思いとは裏腹に、育っていくかもしれません。そんな時でも、親として気持ちを伝えながらも、そのことを、子どもの問題と捉え、子どもの持っている力を信じ、心を楽にして、関わりを保つことができていきます。
勇気づけを学ぶことで、自分自身の自己肯定感が育まれ、自分とも周囲の人とも無理をしないコミュニケーションが取れるようになっていきます。
よいところに心の目を向ける習慣がつき、生きていてくれることにまずは感謝するそんな捉え方ができ、心に平穏が訪れるでしょう。。。

私は、アドラーの弟子 ドライカースが言った「不完全である勇気」という言葉が大好きです!
まずは、お母さん!ご自身の不完全さを認めるところから始めませんか?完璧な人は、どこにもいないのですからね(^_-)-☆

◇ 勇気づけの子育ての目標は、 ◇

① 自分のことが好きな子
(失敗したり。。。そんな自分も大切に。)
② 自分のことは自分でできる子
(責任感のある子に。)
③ 人の役に立てる喜びを持てる子
(貢献感を感じられる子に。)

◇ 勇気づけが目指す幸せの3条件 ◇

① 自己受容(どんな自分も評価せずに大切に思う)
② 他者信頼(周りの人を仲間だと思う)
③ 他者貢献(自分は役に立つ人間であると思う)

お母さんも子どもたちも 幸せ笑顔になれますように(^_-)-☆


著者について

澤田有心子(本名 澤田由美子)

澤田有心子(本名 澤田由美子) administrator

保育士歴6年・幼稚園教諭歴3年・カウンセラー歴5年・男の子三人の母です。特技は水泳。バリバリのスイマー(笑)インストラクター歴も10年あります。 結婚後、育児・夫婦・両親・同居、沢山悩み、自己嫌悪と罪悪感に苦しみましたが、心理学・勇気づけに出会い、「自分」を諦めず「自分」に期待して生きる、心地よさに気づくことができました。そして、「人との繋がりの中で、自分を生きる」その安心感・幸福感を、今、しみじみと感じています。いつの間にか、4重「苦」が 4重「福」に(^_^) その経験を活かし ~ただ、ありのままに~ ママらしい子育て・家族の絆を応援しています。詳細はこちら